エル転入試験の日

そんなこんなで、エル2年生の夏の始まり

キラキラ輝く太陽の出た土曜日

エルの転入試験の日になりました。

転入試験は試験と面接が同時にあります。

マルが在学している学校でもあり、私の母校。

カトリックのあたたかい学校です。



この学校なら大丈夫。エルを温かく迎えてくれるはず。

そう確信していました。



転入試験を受けるのはエル一人だったようで、

学校がお休みの土曜日、

校長先生を始め、教頭先生や担当の先

エルのために何人の先生が動いてくださったかと

考えると、申し訳ない気持ちにもなっていました。



さっそくエルは女の先生に連れられて、試験を受けに行きました。


待合室に使わせていただいた部屋には、過去の卒業アルバム並び、

十字架やマリア様の像がありました。

大きな窓からはそよ風にゆれる木々と初夏のまぶしい光が射し込んでいました。


安心感しかありませんでした。

小学校受験の待ち時間とは違い、穏やかな時間が流れていました。




途中、校長先生が入ってこられ、緊張が解けるようにお話をしてくださいました。

校長先生は私が中高生時代に教頭先生だった方で、

実は私が一番最初に信じることのできた大人でした。(この話はまたいつか)


時間がたち、エルが戻ってきました。

うなずくエル。

よかった・・試験は大丈夫だったみたい。


予定の時刻より早く面接が始まりました。



お部屋に入ると、校長先生と教頭先生がいらっしゃいました。


教頭先生は私が在学中には存じ上げませんでしたが、

マルが面白くて大好きと言っていたように、

一目で優しい明るい先生だと分かりました。


旦那への質問、私への質問が続き、

エルへの質問が始まりました。



転入試験の面接の練習は、エルの美容院の帰り、

お昼を食べるために入ったマクドナルドで

それらしい質問をエルにしてみたことがありました。



その時にびっくりするくらい深く考えられた答えが返ってきて、

小学校受験の緊張した練習とは違うエルの一面に

エルの成長を感じ、

「これは大丈夫だな」と思い、その一回を限りに練習はしませんでした。


教頭先生がエルにいくつかの質問をされます。

エルも順調に答えていきました。

「これで質問は終わりです。ありがとう。」と教頭先生が仰って、

終わった・・・!と思った矢先、

校長先生が

「それでは教頭先生からの質問は終わりで、これから私からの質問をいくつかさせてください。」

と・・・


えーーーーーー😱!!!聞いてない、なにそれ!!と内心めちゃくちゃ焦りました。笑笑



でも、同時に、嬉しい気持ちが満ち溢れました。

形式的な質問ではない質問を、きっとエルの本音を聞き出してくれる質問

いえ、エルとの対話をしてくださるのかと思ったら、

感謝の気持ちでいっぱいになりました。


いくつかの質問に素直に答えるエル。

優しく見守ってくださる校長先生。

「お友達と喧嘩をして、お友達が許してくれなかったらどうしますか?」という質問をされたエル。

「お友達と喧嘩をしたらどうしますか?」だったら、

小学校受験の時はそんな質問も想定して練習していたけど

少しひねられた質問に、今のエルはなんて答えるのかなと思ったら、


エルは

「少し距離をあけます。喧嘩して、うまく仲直り出来ない時、

少し離れて距離を置くと、うまくいくことが多いからです。」

と答えたのです。


うわぁ、そういう答えかぁ・・・!エルすごいじゃーん!!よくそんなこと一瞬で返せたな!!

とその時ばかりは横にいたエルを尊敬のまなざしで見てしまった私🤣🤣🤣


校長先生も「すごいね。そんなことが出来るんですね。」と褒めてくださいました😭


そのあと、校長先生が私たちにエルを認めてくださるようなお言葉を

かけてくださいました。(もちろん合否を仄めかすような発言ではありません)

横を見ると旦那が・・・

号泣・・・😱😱😱!!!

「ありがとうございます。なんか・・・安心してしまって😭😭😭」

と旦那🤣🤣🤣



うそやん!面接で泣くなんて聞いたことないわ!!!

やめてよ恥ずかしい😣!!!と思った矢先・・・

私の目からも洪水のごとく涙が😭😭😭🤣🤣🤣



校長先生の優しさと慈愛に満ち溢れた神様のようなオーラに

夫婦共々、安心感で胸がいっぱいになり、大号泣してしまったのです😭


「もう泣くから終わり~!!(笑)」と言われて、面接は終了しました。


帰りの靴を履いているとき、また校長先生が見送りに来てくださいました。


この学校だったんだ!!受かりますように・・・!!


そう思いながら、正門に歩いている途中。


エルが

「ママ、試験できたよ😊!あのさ、「晴れる」って「る」が送り仮名だよね?」


ずこーーーーー。



でも、大丈夫。きっとこの学校はエルを受け入れてくださるよ。大丈夫。


そんなことを思いながら帰り道を歩きました。





これは、あとからエルに聞いた話ですが、

あの転入試験の日、学校に入った瞬間、

ものすごい温かいオーラを感じたそうです。

なんだこの学校と思ったそうな。


そして、試験を受けるときに教室に入った瞬間

教室全体が温かい光に包まれていて、驚いたそう。


そんなことも、あるのかもしれません♪

次の記事は「教育虐待」についてお送りします。ぜひ読んでいただきたいです。👇