子供たちの小学校受験真っただ中になると
親はどうなってしまうのか
そして、その親の影響を受けて
子供はどうなってしまうのか。
今回はお受験真っただ中に私が見た
「親の話、言動」と「子供たちの様子」についてお話していきます。
小学校受験真っただ中の親と子の様子
お受験真っただ中の親
幼児教室に通っているとよく見る親の光景。
模試に行くまでの道のり、会場の手前で
親がイライラして子供を叱責する。
親がイライラした様子で子供の前をどんどん歩いていき、子供が小走りについていく。
(泣いていることはない。ひきつった面持ちでどうしようどうしようという感じでひたすらついて行っている)
よくある親子の図と思われるかもしれませんが、
幼稚園の降園時にお母さんが子供に「早くしなさい!」とか怒ってる感じと
雰囲気が全然違います。
お母さんのイライラ具合がシリアスなんです。
私が幼児教室のお母さん方に直接聞いた話では、
・勉強中、いつも同じところで間違え、何度も言ったのに間違える子供に対して、
強く叱責してしまい、止まらない。
手が出てしまうこともある。
・叩いてしまう。蹴ってしまう。
・叱責し、子供が失禁しても、失禁したことを叱責してしまう。
・夜、勉強に身が入らない子供の荷物を玄関の外に出してしまった。
・出来ないことに関して「だったらもう受験やめなさい!」と脅す。
(これは怒りを脅しで表しているだけで、もし子供が受験をやめると言ったらさらに叱責するケース)
など、本当に子供が心配になってしまう内容ばかり。
もう完全に教育虐待ですよね。
親が子供に求めている理想像があって、それに子供が近づいていないと、
親がヒートアップしてブチ切れ、子供に辛く当たる。
あるのはいつもこの構図です。
とにかく小学校受験を経験した周りのママ友で、
イライラしなかった人、子供を一度も叱責しなかった人を私は知りません。
私もエルの時は、エルが結構ノリノリだったのでそこまで苦労しませんでしたが、
マルの時に、忘れられない出来事がありました。
マルが年中さんのとき、授業が始まる前に毎回自己紹介をするというのが
ありました。名前を言って、幼稚園を言って。
今から考えれば、そんなの大したことじゃないんだけど、
その時は、出来ないマルが恥ずかしい(周りに対して「私が」恥ずかしい。)と
思い、たったそれだけのことに本人ではなく、
親である私がすごくフラストレーションを抱えていました。
幼児教室に行くまでの道のり、練習をするも
ぼそぼそいうマルに「なんで言えないの?」と
怒ってしまった。
そしてマルを置いてズンズン歩いてしまった。
あの時のことは今でも覚えています。
小学校受験は親の焦燥感との戦いです。
他の子供と比べてしまうことによる焦燥感。
その焦燥感に打ち勝たない限り、
本当の意味での小学校受験の成功はないと思っています。
お受験真っただ中の子供
小学校受験真っただ中の子供。まだ幼稚園児です。
イライラしてる親の子供はどうなるのでしょうか。
無理やりやりたくないお勉強をやらされる子供はどうなるのでしょうか。
よく聞くのはチック。
爪をたくさん噛んでしまったり、
瞬きが多くなったり、
首を縦に振るなどの症状が現れます。
そして、頻尿。
さっき行ったばかりなのに、すぐにトイレに行きたくなる。
そして、よく見られたのは「お友達に怒りをぶつける、叩く」
行動観察中、問題行動をしてしまったり、
同じクラスには授業が終わったとすぐに決まった女の子に突進し、
叩いたり蹴ったりしてしまう男の子もいました。
そして、人形のように緊張して真顔になってしまう。
要は無表情。親が怖いのか、よく見かけました。
また、陰で妹を虐める、とかそういう話も聞きました。
そんな子たちを私はたくさん見てきました。
これらの原因はほとんどが親にあると思います。
間違えたら怒る親、ほかの子と比較する親、イライラする親。
今までかわいいかわいいと無条件にかわいがってくれた親が
突然条件付きになってしまう。
親の支配のもと、恐怖のもとに置かれる子供は
すぐに反応を見せます。
ここで気づいでやり方を変えたり、
引き返せたら良いのですが、
気づいても、それがさらにイライラを助長させ
なかなか抜け出せないのがお受験なのです。